クラミジアは日本で一番多い性病と言われている病気です。クラミジアと聞くと女性の病気という印象を持っている人も多いようですが、実は男性にも多くいます。しかし、男性の性器クラミジアは自覚症状がない場合も多いことから、女性の病気という印象があるのでしょう。

緑の細菌
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男性の性器クラミジアは感染しても約半数の人が自覚症状に気づかないと言われています。
仮に気づいたとしても恥ずかしいという気持ちがあったり、時間がないなどでなかなか医者にかかろうと思わない性感染症のひとつです。
潜伏期は一週間から2週間くらいと言われていますが、初期症状として多いのが尿道炎が起こります。
排尿時に痛みがあったり、熱く感じたり、しみたりという症状がほとんどです。
そのままそれ以上放置しておくとクラミジアが尿道の奥へと侵入し、前立腺に到達します。
前立腺はクラミジアにとって都合のいい場所になります。抗生物質が届きにくかったりするので治りにくくなります。

クラミジアの合併症は?

男性がクラミジアに感染した場合、尿道炎を発症しますが、放置していた場合それが消失することがあります。
その場合症状は治りますが、その他にも様々な合併症があります。
クラミジアが感染部の周辺で増殖を繰り返し活性化すると、粘膜の持つ細胞を破壊します。
そのため粘膜が正常に機能しなくなる場合もあります。

尿道だけにとどまらず、尿道から睾丸に向かって感染範囲を広げて副睾丸(精巣上体)が炎症を起こすことがあります。
この炎症のため精子を作る機能が衰えて不妊の原因になる可能性もあります。
また、炎症のため抵抗力が弱まりその他の感染症を引き起こす場合があります。

クラミジアに感染することにより前立腺に細菌が到達し増殖した場合、前立腺の広範囲で炎症を引き起こします。
その時に前立腺周辺が腫れると、尿道や膀胱が圧迫されて排尿しづらくなるため、残尿感や頻尿と言った症状が現れるのです。
一度前立腺に炎症が起こると、抗生物質などが届きにくいため、完治に時間がかかったり、完治が難しかったりします。
完治できず慢性的に前立腺に炎症を起こすような場合は、常に残尿感や頻尿感という症状に悩まされることも少なくありません。

感染した場合、血液をつたい菌が全身に運ばれたり菌が付着した手で目をこすったり、性行為で性器を愛撫したりなどで様々な場所に感染します。
そのため口の中の粘膜などにも感染し、口の中に感染した時は、喉の痛みや腫れ、口内炎や発熱、咳などの症状が現れます。
この場合は風邪に症状が似ているので注意が必要です。内科にかかっても風邪だと診断される場合も多いからです。
また、何らかの原因で目に感染し症状が出てしまった場合はクラミジア結膜炎を起こしたりするので注意が必要になります。

このように、様々な症状を様々な身体の部位で引き起こしますが、注意しなければいけないのは原因がクラミジアだと気づかないことです。
症状が他の病気と似ているため、他の診療科にかかってしまったり、軽い病気だと思いそのまま放置してしまうことが多いので注意が必要です。
特に最近新しいパートナーができた場合や風俗店に行った後に、ういった症状が出た場合は、クラミジアを疑ってみた方が良いでしょう。
仮に感染経路に疑わしいところがあった場合は特に気をつけるべきです。

クラミジアを放置するとどうなる?

クラミジアに感染すると、男性の場合は自覚症状が出ないこともあります。
また、初期症状が出るまでに潜伏期間があるため、感染経路の事を忘れてしまい、クラミジアということに気付かない場合があります。
この場合放置すると自然治癒するかどうかですが、結論から言うと自然に治ることはありません。
例外として他の病気で飲んでいる薬が抗菌薬だった場合、偶然クラミジアが治ってしまうということがあります。
それ以外の場合は、仮に症状が出なくても自然治癒することはありません。

また、症状が出た場合でもその症状が軽いことがあったり、治ったりすることがあります。
そのため、気にせず放置してそのまま生活しているということも少なくありません。
症状が出ないため本人に自覚はありませんが、クラミジアが自然と体外に出るということはないため、自然治癒することはないのです。

クラミジアを放置する一番の弊害は、他人にうつしてしまうというリスクがあります。
新しいパートナーができた時などは特に注意しなければなりません。
パートナーに感染してしまった場合は、仮に自分が症状が出ていなかったり症状が軽かったとしても、パートナーに症状が出てしまったということもあるのです。
この場合、相手の症状が深刻になったり不妊の原因になったりします。

症状が出ていたとしても、病院に行くのが恥ずかしかったり時間がなくそのまま放置しておくと、精巣上体炎が起こることがあります、これは尿道から精巣にクラミジアが感染し炎症を起こしてしまうという症状です。
この場合、精巣の炎症やしこりが精管(精子の通り道)をふさいでしまうことがあります。
この状態になると精子が尿道まで運ばれなくなってしまうため、精液の中に精子の数が少ない乏精子症や精子が全くない無精子症になってしまうこともあります。
こうなると不妊の原因になったりするので注意が必要です。

その他にも、何らかの原因で目の粘膜や口、喉の粘膜に感染して炎症を起こしてしまう可能性が高くなります。
この場合は口内炎や喉の痛み、口の周りなどに炎症を起こしたり、水泡が出来たりします。
目に感染した場合は結膜炎を引き起こしたり、それが原因で視力が落ちたりするので注意が必要です。
他にも微熱が続いて治らなかったり、体のだるさがあったりすることもあります。

クラミジアは感染者数が非常に多い病気

クラミジアは感染者数が非常に多い病気です。
これは症状が出なかったり、それほど深刻ではない場合があるために、そのまま放置してしまうところに大きな原因があります。
感染経路は様々ですが、多くはクラミジアの保有者から性行為によって感染するということになります。
また、うつされた方も同じでそのまま放置してしまう場合が多いため、どんどん感染が広がっていくという経緯になります。
他の性感染症に比べてもダントツに感染者数は多いです。

クラミジアの感染者数が多い原因として感染力の強さが挙げられます。
感染経路は性行為が多いですが、性行為中に粘膜同士が接触したり精液や膣分泌液がパートナーの口や性器に直接接触するため、感染しやすくなります。
性行為の相手がクラミジアだった場合、粘膜が接触すると約50%の確率で感染すると言われています。
多様な性行為を行った場合はさらにその確立は上がってきます。

このため、不特定多数の性行為をするパートナーがいる場合や性風俗店に多く行く場合にはクラミジアに感染する可能性はとても高まります。
また、性行為でコンドームをつけないのも感染する可能性が高くなります。
性行為をするパートナーは一人の方が感染する可能性はもちろん低くなりますが、それ以外の場合はコンドームを使用することで、ある程度はクラミジアの感染を防ぐ事ができます。

感染して自覚症状が出る可能性は男性で約50%と言われています。半分の人は感染しても自覚症状が出ないのです。
そのため新しいパートナーができた場合や、不特定多数の性行為をする相手がいる場合、性風俗店へ行った場合などは、パートナーのためにクラミジアに感染していないか病院で診察してもらうことが大事です。

痛みや炎症が起きているにも関わらず病院に行かずに放置してしまうという方もいます。
特に若い人に多いですが、放置していても完治することはありません。恥ずかしがったりせずに直ちに診療してもらうことが大事です。

万が一感染してしまった場合は、感染後の約一週間で症状が発症します。
特に排尿する際に痛みがあったり粘り気のある分泌液が出るので、その場合は直ちに病院に行くなどすることです。
恥ずかしさや忙しさでそのまま放置せず、自分のためにもパートナーのためにもクラミジアに感染しないように、また、させないように注意をしましょう。